奇祭 「岳の幟」

7月16日・17日
今年も別所温泉の年に一度の奇祭が盛大、
かつ厳かに執り行われました。

上田市塩田平は、昔から水不足にたいへん悩まされていた土地で、
「岳の幟」は雨乞いのお祭りとして伝えらえれ
国の選択無形民俗文化財に指定されています。


7月16日午後、祇園祭から始まりました。

日も沈み、花屋の玄関も橙色の提灯が明るく灯される頃、
遠くから聞こえるお囃子の音がだんだん大きくなり、
威勢のいい男たちが当館の玄関先に御神輿を担いで、
やって参りました。

“わっしょい わっしょい”の掛け声とともに、
男たちの心意気と伝統が熱気になって空気を伝わり、見るものを魅了しました。
P2030401.JPG
神聖なる神輿
P2030408.JPG


7月17日(日)「岳の幟」本番です。

 夜明け前、幟行列の担い手が別所温泉を出発し、数十本の色とりどりの反物と竹竿でできた長さ約6メートルもの幟(のぼり)をかつぎ、標高1250メートルの夫婦岳に登りました。
6時頃、九頭竜神の祠に岳の幟の布と御神酒を供え、祝詞をあげ、地域の安全と五穀豊穣を祈願してお祓いをし、山頂から別所神社まで温泉街を練り歩きます。

色とりどりの鮮やかな反物が何百枚も空に高くはためく光景は
先人の神へ強く祈った想いを感じるひとときでした。
P2030419.JPG
P2030431.JPG
途中、笛や太鼓の軽快なリズムに合わせて、竹の枠に牡丹の造花をつけた花笠を被った小学生女子たちが竹を打ち鳴らす「ささら踊り」や、若手の獅子の舞いも行われました。最後に別所神社の神前で舞を奉納。

こうして、年に一度の別所温泉の大祭が無事終了いたしました。


夏本番ももう間もなく…
皆様もお身体にお気をつけいただき、
また、のんびりゆっくり温泉を楽しみに別所温泉へ
お出かけくださいませ。
- | - | trackbacks (0)

花屋TOPページへ